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山のことがメインになちゃうかもしれないけれど、気軽にやって行こうと思っています。 山行レポはHPにまとめてありますよ
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2012/10/07(Sun)
2012.9.22餓鬼岳
暑い暑い夏も過ぎ去り、すっかり秋モードです。
なんか、ビールでようやっと夏を乗り切りった感ですが(笑 不思議なもので、涼しくなると共に食欲も戻ってくるからあら、不思議。 夏野菜のなごりと、秋野菜がこれまたおいしいのですわ。 9月といえども、まだまだ暑さは峠を越えていなかった そんな暑さの残る9月22日 余裕の気分で朝になってパッキングをし(小屋泊まりゆえ、楽チン) 家を出たのは7時30分← のんびり過ぎだよな自分 普段連休の取れない私だけれど、お盆以来久々の連休になった。 しかし、世の中的には たとえ土曜日が赤くなっていても普通の連休でしかなく、 しかも、3連休の後の普通の土、日だし、、、 以外と静かな山歩きができるかも・・・・ といっても、餓鬼岳は北アにありながら、もともと静かなんですが。 日曜日は ![]() なかなか実現しなかった燕岳へのルートに期待を込めて 9時白沢登山口の駐車場着 連休前の忙しさゆえ眼が醒めたのが5時半 北アの日帰りなら、この時点で山行きを諦めるが、 今日はお泊りだからいいもんね。。。 9:15 993mの白沢登山口 ここから1600m余を登りあげる。 雲間のわずかな青空に期待 さぁ~、いくぞー ![]() と気合をいれる なんたって行程は長いからね。 常念岳では暑さにやられたが、今日はいくぶん涼しくなっている、、はずだ。 ![]() ![]() そんなに高度はないが、手すりがなかったら、スリル感たっぷりの橋をまず渡る ![]() あっちに渡ったり、こっちに渡ったりとにぎやかだ ![]() 梯子もすっかり周りの景色に融けこんでいて、違和感無しだ(笑 ![]() 君にあえてよかった~ ![]() ![]() ミヤマダイモンジソウのこの花弁の自由奔放さがすき しかし、登山道は険しさを増し、気の抜けないところのオンパレード これでもか、これでもかと次々とあらわれる 草木を守るための水平道にあらず、 梢の間から右手ずっと下に 岩の上を、音を立て流れる様がチラチラと見え、 このチラチラがより一層の高度感を煽る 滑りそうな梯子のつい左側に体を寄せてしまう こんなところで下山者とは絶対に遭遇したくない! どっちが戻るか、睨みあいになったらどうしよう! ![]() ここは、左側がスッパリ! ![]() 別に、私は沢登りの趣味はないんだけれど、、、 と思いつつ沢の中に下りてきた。 ここで、10人近くの団体さんと擦れ違う。 ここで、本当によかったわ~。 正面にゴウゴウと流れるは魚止ノ滝 で、どこに登山道が? ![]() 左隅に曲がっているボルト状のもの、おわかりでしょうか(拡大すると瞭然ですが) 左側のわずかに切れているところが道か? 滝の前を左に登りあげると、また梯子だ そして、沢に下る梯子、でも登山道は? ![]() ![]() 下りてきた梯子を振り返る 左の梯子は鉄製だが、頼りなさそうな針金で縛ってあるだけでして、動くんです! 正直3回目なんだけど、、、やっぱりビビリまする。 そして、下の梯子まで移動する箇所も、ジメジメしているから、ツルッといきそうだ。 ![]() 沢の奥に梯子発見! ってことは、沢の中を歩けってことなのね、フムフム 沢ゆえ、かなり崩落しているようで、前回とは全く異なった展開になっていた。 ![]() まるで、梯子の旅だわ ![]() 11:00 最後の橋を渡って 最終水場1500m なかなかに中身の濃い2時間だったが 餓鬼までまだ4時間30分もある ![]() ここからは徐々に沢から別れ、登りあげる 、まさに登りあげる。 鍬の峰の向こうに黄色の田んぼが輝いている、大町かな。 ![]() 板状になった一枚岩を見上げながら、幅30センチほどの道をすり抜ける ![]() 笹の道をつづら折に登り上げ、ようやく2079mの大凪山(展望はまったくありません) ここで初めて登山者に会う。 まあね、出発が9時過ぎじゃね(笑 テント装備の彼はかなりへばっていた。 「女性は強いっすね~」 わかるわかる、私もテントデビューが餓鬼だったからね。 どうして、こんなマニアックな山でテントデビューしたのか自分に聞きたいくらいだ。 今は根性・気迫・体力共に軟弱だもんな。。。 ![]() ここからしばらくは小さなアップダウンを繰り返しつつも コメツガの樹林帯を行く ![]() ウ~ン、ガスで餓鬼が見えないぞ~ ![]() このところの疲れで、心が癒されたがっていたのか、 実は餓鬼に行くのをやめて、 八ツのしっとりとした道をのんびり歩いて しらびそ小屋に行こうか迷ったんですが この辺りで、プチ八ツ気分を味わおう・・・ ちょっと無理があるが、これで良しとしようね、、、、と言い聞かせる。 ここのアップダウンがかなり長く感じられますわ。 途中、いっぷくしている登山者に 「やっぱり、餓鬼はきついっすね」と声をかけたら 「もうすぐですよ」 と、のんびりした余裕の声が返ってきた。 この地点で、もうすぐ!? ウ~ン・・・・まあね、主観の問題でもあるからね とも思ってやり過ごしたんですが ![]() 向いの山肌も急峻で、餓鬼=崖岳だということを今更ながらに実感 ![]() コメツガからダケカンバに変わり百曲がりにやって来た。 見上げるカンバはわずかに色付き秋が静かに始まっていた。 さあ、最後の急登だ! ![]() ここまでに、何人かの登山者を抜いてきたが、 後ろから、バサッ、バサッとなにやら鎌で草を刈る如き音が付いてくる・・・・。 15:25 ![]() ![]() なんと、あの余裕をかましていたのは、 小屋番もしくはオーナーの方だったらしく、裏口から入って行った。 古い佇まいのなんとも魅力的な小屋です。 受付を済ませ、ダウンを着込み600円のビールを片手に小屋から5分ほどの山頂に向う。 ![]() 唐沢岳に向う稜線が懐かしさを伴って伸びていた。 ![]() ガスが渦巻き、わずかに野口五郎岳らしき稜線が霞んで見える。 ![]() ガスの向こうは水晶、鷲羽だろうかとビールを共に想像を膨らませる ![]() 明日はあそこの稜線を歩けるぞ♪ 燕岳へ続く稜線がなんとも魅力的 ![]() 真下に見える小屋は樹林帯にガードされているようね。 ![]() 肌寒くなってきた 、小屋に戻ろう。 小屋の薪ストーブがうれしい。 振り返ってみたら、今年初の山小屋泊まりだった。 今年はなかなか連休も取れず、天気にもやられ、縦走が出来なかった。。。 別棟からの人たちも来て、夕食は和気あいあい。 チラシ寿司の夕食が定番だが、秋はおでんに替わっていた。 おぎのやの峠の釜飯 再利用の中はおでん、そして炊き込みご飯 ![]() 部屋はひとつなので、夕食後お兄さんが布団を敷くのを見習い、 後はみんなで修学旅行気分で枕をポイポイ投げ、瞬く間に布団が敷き詰められた。 ![]() 明日の天気予報は曇りから雨の確率70%に変わっていた。 夜半トタン板を打つ雨音で何回か目を醒ます。 夕食、朝食共に5時 朝も、たたき起こされるから、寝坊はできません。 雨はますます強く、みんなでどうしようか・・・・。 唐沢岳狙いの人、燕岳を目指す人、白沢に下る人とそれぞれの楽しみがあったのだが。。。 燕岳への稜線にも岩場が続く難所あり、雨はともかく、稜線での風が恐い。 白沢に下る登山道も険しく、沢の状態が心配。。。 小屋番さんの、 「このくらいの雨なら、まだ沢は大丈夫ですよ」 ![]() 下るにも決心が要るのですわ ![]() 昨日の澄んだ水から、茶色く濁り 水かさも増した沢をようやっと抜け 登山口に着いた時は、本当にホッとした。 濡れた体は冷え切り、ヒーターを入れ、温泉でじわ~と温まる。 翌日、普段の山行きでは考えられないような箇所が筋肉痛になっていた。 やっぱり、緊張して、体の方々に力が入っていたのだろう。。。 燕岳への縦走はまた持ち越しだな トラックバック ▼コメント ▼
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