今シーズン最高の晴れにサプライズを狙うの続編
白馬三山縦走のお誘いをいただいていたのですが、
残念ながら、土曜日に休んじゃうと、後からケリが跳んで来る状態でして、、、
それなら、日曜日に、出かけて、みんなを驚かせちゃおうか。。。
いたずらっこの楽しさを味わおう。。。
師匠から山行き計画書なるもんまでいただいちゃっているから(さすがA型なお方ですわ)
大体行動は把握できるけれど、、、、
あのメンバーなら、絶対にスケジュールどうりに行くわけが無い
この好天気の中の縦走だもんね。
コーヒーを飲みながら絶景に見惚れて、足が前に進まないにちがいないぞ。
となれば、まあ、大出原辺り、もしくは鑓温泉辺りかもと目星をつける。
でも、とんとん下りてきていて、あのトラバース道辺りで逢ったらまずいよな・・・・。
と、思いつつも、
小日向のコルを越えた時の、眼の前に広がるあの感動を味わいたい!
そして、あの、大岩の上で、まったりして壮大なスケールの景色を思う存分楽しみたい!
あら、私も足が前に進まん状態に陥っちゃったら、どうしよう・・・・・・
9月20日
自宅発(6:30)ー猿倉駐車場着(8:00)
まあね、シルバーウィク(なんか馴染めない名前だな)のこの時季、こんな時間にのこのこやって来たって、駐車場が空いているわけないのよね。
どこもかしこも満杯でして、本当に白馬岳は全国区なのよねを実感ですわ。
ちょっちょっと見ただけでも、北海道、青森から九州、四国の徳島までの車がずらりと並んでいますわ。
おいおい地元だろ、こんな時に来るなよな、いつでも来れるんだからさ!
はいはい、すみません。とばかりに路上の隅っこに小さくなって停める。
8:12 鑓温泉への登山口に入ったら、とっても静かになった。
皆さん、大雪渓に向ってんでしょうかね。
朝のヒンヤリした空気が心地良く、快適に足をすすめる。
まぁ、この時季ともなれば、花もありませんしね、展望の全く無い道ですから、、、
ひたすら歩くしかないわけです。 歩くという動作に集中です。
頭の中が空白になるっていうのも、気持ちがいいのよね。
おかげで、小日向のコルまで、CT2:30のところを1時間ちょいで来てしまったわ。
まあ、だらだらな登りなので、体力いらんからね。
特に急いでガツガツ歩いたわけじゃないけれど、体がとっても軽い。
体調の良い時には、こんな歩きもできるのねぇ。。。
樹林帯をトラバースして、えいっと登りあげると、小さな湿地帯になる。
ここからの景色がすばらしいです。
9:20 小日向のコル
白馬鑓ガ岳、杓子岳
杓子岳を裏側から見るっていうのはなかなかいい感じです。
ここまで登るともう紅葉がやってきているんですね。
白馬岳と杓子岳
コルを越えると、突然視界が開け、眼の前に白馬鑓の大きな大きな世界が広がっている。
トラバース道には、最近マイブームであるミヤマコゴメグサがずらっと、びっしり咲いています。
小さな小さな花で、見過ごしちゃうような地味な花だけれど、花弁の形がなんともかわいらしい。
10:00 大岩(あっ、こんな名称はありませんがね)杓子沢を渡る手前にあります。
振り返ってみると、こんなにも高く大きいのよね(岩の上の人が見えますかしら)
岩の上はかなり広い。ザックを下ろして、
バームクーヘンを食べながらここからの景観をじっくり楽しむ。
ここ、最高です♪ビューポイントね
雪渓末端は雪解け水がとうとうと流れ落ちています。
拡大してみました。もちろん雪山ではありませんが、どこからが雪渓やら・・・
どこをどう切り取っても、おしゃれな北アだ。
左手には八方尾根(こうして見ると、ほとんど起伏が無いみたいだよな)の先に
唐松岳がヒョいって感じで尖がっている。
まあ、本当に何回通ったことだろう・・・
本当に楽ちんなのがこうしてよその山から眺めると、よくわかるね。
真正面には
常に崩れ続けているような崩れ沢(白馬鑓温泉小屋にはそう表記してありましたが)
あいまいな 記憶ほどあてになりませんね、落石沢 でした。 ってそのものズバリだ。
雪渓の上に石が崩れ落ちてきているから、雪渓が融ければ、また崩れそうだ。
去年の恐ろしい記憶が甦る。
土砂降りの雨の中、土煙を上げて崩れたのです。
こうして見ると、地形が変わっているのが良くわかりますね。
実際に、ここの通過は去年より危険な状態でしたよ。
一歩足を踏み出すたびに、積み木崩しのようにガラガラと石が落ちていく。。。
ここで事故が起きないのが不思議なくらいだ。
ここさえ通過してしまえば、後は気楽なもんだ。
白い瓦礫と、青い空のコントラストがいい感じです。
今の時季ともなれば、雪渓はわずかに残るのみ、秋道を行きます。
この雪渓が融ける前に、また雪が降り積もるんだろうな・・・
登山道脇でなぜかここだけに2株か3株咲いていた。
これも、小さな小さな花です。
薄い紫のヒメクワガタ・・・・初めて出合った花です。
雪渓が遅くまで残る小屋の下にはミヤマキンポウゲの群生
紅葉の後に夏の花ってドキドキするぐらいの感動だ。
独りひっそりと咲いていたウルップソウに思わずエールを送る
遅れてきた少年の感じだね、でも、君の魅力を全部出し切って欲しい。
これも、初めての花です。 クロクモソウ(黒雲草)だろうか。
白い岩肌に溶け込んでいる?○○シシウドや薄い薄い紅色のオヤマソバの向こうには
紅葉と秋の青空。
クルマユリもトリカブトもここでは季節外れじゃないのね。
花の世界にに変わったとたん、足が進まなくなる、ハハハ・・・・だって、夏山の世界だもん。
11:00 これはガスではありません。
温泉のお湯が岩肌を流れるため。
なんか、くつろぎ過ぎってもんじゃありませんこと!
まさかの、どんぴしゃで、足湯でくつろいでいるみんなの横に飛び出した!
狙ってはいたけれど、、、、
あまりのタイミングのよさに私のほうがビックリしてしまったわ(笑
今までの独りの静かな世界が嘘のようだ。
山に友ありっていうのも、とってもいいもんなのね。
ソロ山行きが主体の私ゆえ、一挙に5人もの道連れが出来ちゃうっていうのはお初だね♪
ブログが縁でロビンちゃん師匠とは何回か山行きもいっしょさせてもらい、
高遠にも誘ってもらい、そこで出会った食う寝るサン、監督、emiさんとは吹雪の八方に出かけた。
emiさんとは、酒抜き山行きとばかりに唐松岳にも登った。
そして、こんな山の上の温泉でまた出会えるなんて、うれしいね。
どこで、どんな縁があるかわからないところが人生だもんね。
一番の難所も皆無事通過、ほっ。
えっと、念のために申し措きしておきますが、にあらずですわよ。
みんなのスタート地点の栂池を、それぞれの思いで眺めながら・・・
紅葉の中を、遠足気分で下る。
ねえ?、北アっていいでしょ、また来てね。