北アの展望台燕岳
自宅発5:45、まだ星空が瞬く未明、霧の深い橋を越え、車を走らせる。
高速に乗った時、ふと助手席の足元に目をやる。
ゲッ、ない!!!
登山靴が無い!!
やっちまったのね!
いったんは、諦めましょかとも思ったがこの好天気逃すなんて、、
次のインターで降り、また高速に乗り返し、我家に取って返す。
高速代往復400円より、時間がもったいないわ。。。
6:30我家を再出発だ、はぁあ?。。。
気分を変えて行きましょか。。
中房温泉駐車場(8:00)?合戦小屋(10:25)?燕山荘(11:50) 3時間50分
燕山荘下山(12:30)?中房温泉登山口(14:40) 2時間10分
長野からずっと深い霧の中ライトを照らしながら走る。
それでも、快晴ということがわかっているので、気持ちはランラン♪ね。
くねくね道を登り登山口駐車場に着いて、ビックリ!
第一駐車場はもちろんもうひとつの駐車場も満車状態だわ。
まあ、この時季に開いている小屋は少ないから集中するんでしょうが・・・
(ちなみに燕山荘は23日で小屋閉め、、、12月25日からまたね・・らしいです)
なんとか隙間を見つけ、軽の強みでもぐりこむ。
いきなりの急坂を登りだすと、いくら空気が冷えているとはいえ暑くなってくる。
登山道は霜で凍り、朝日のあたったところだけ、緩んでいる。
第3ベンチ手前から雪が現われる。
まあ、下りはアイゼン必須だが、そのまま登る。
樹林帯の登山道はおもしろくもなんともないので、ただ黙々と歩く。
っていってもソロだから当たり前か。
ようやく樹林から大天井岳が見えてきた。
青空にまぶしいほどの白さで輝いている。
いいねえ、いいねえ、、
稜線からの槍、裏銀座の山々の展望への期待感で心ワクワク。
10:25 合戦小屋 下山の人たちが休んでいます。
下山者の服装からすると、稜線もそんなに寒くはなさそうね。
登ってくる人の中にはTシャツ一枚なんて人も汗を拭いている。
雪は以外と少なく、ここまで夏道でやって来ました。
ここで、アイゼン装着です。今日は6本爪。
お? 久しぶりの槍、このちょい槍を見たときの感動がこれまたいいのよね。
小槍あっての槍、小槍がなかったら、単なるトンガリだよなぁ。。。
ようやく燕山荘が見えてきた。
しかし、これからが長いのよ。
ここを乗り越えれば・・・♪
ははは、、甘い、甘い、、、
なんかさっきより遠くなったような気がするのは、疲れが出てきたからかな・・・
右手にはまだ黒黒な餓鬼岳の向こうにひと際白い鹿島槍
稜線に躍り出たとたんのこの景色、たまりません。
しかも、今日は雲ひとつ無い、紺碧の空、白さがいちだんと輝いて見える。
裏銀座の山裾はまだ黒黒としている。
この、初々しい雪山姿も新鮮。
立山の方はさすがに白い。
今日は時間が無いゆえ山頂には行きません。
山頂で楽しんでいる人が見えますが。。
ここで、この絶景、もう大満足なんであります。
野口五郎岳から水晶岳への稜線
手前のどっしりな鷲羽岳と水晶岳
そして、そしてメインはやっぱりこの山!
八ケ岳と南アの間には富士山
昨日も天気が良かったから、テント泊も快適だったろう。
テン泊装備の人が結構下ってきたから、昨日はそれなりににぎやかだっただろうな。
いくらポカポカ陽気とはいえ、じっとしていると寒い、寒い。
小屋に入り、休憩タイム。
登山口をいっしょに出発したファミリーもやって来た。
いつまでも、眺めていたいが、秋の陽はつるべ落とし、
12:30下山しましょか。
靴忘れましたんドタバタがなければ、もっとのんびりできたんですが、、
それでも、気持ちの良い大絶景にこれ以上のこと言ったらいけませぬ。
担いできたピッケルの紐を肩に通し、小屋直下の急斜面に備える。
まだまだ、続々と登ってくる人がいる。
そして、私のような日帰り組も下山し始めている。
人気の山です。
一番の難所はこの狭い斜面かな。。
14:40 駐車場脇の林ではお猿さんたちも今日の暖かさに遊びにでてきたようね。
明日から、天気は下り坂模様。
やっぱり、靴を忘れたぐらいで、怯んでいちゃいけないんである。
でも、その前に確認しよう、登山靴とザック!
あ、さすがにザックを忘れたことはありませんわよ、念のため。
靴は・・・2回目ですけどね(笑